堀川を清流に
  名古屋堀川
  ライオンズクラブ


 ACT−0037
 
            
   
彩りある堀川再生への夢
     環境・観光都市名古屋をめざして、
     新春シンポジウムを開催しました。


              とき   2005年1月14日(金)
              ところ  テレピアホール 15時〜17時
              主催   クリーン堀川・全名古屋ライオンズクラブ連絡会


 2005年1月14日、名古屋市東区東桜のテレピアホールにて、
「彩り(いろどり)ある堀川再生への夢 〜環境・観光都市名古屋をめざして〜」と
銘打って新春シンポジウムが開催されました。

 主催は、市民団体 「クリーン堀川」と、全名古屋ライオンズクラブ連絡会。

今回のシンポジウムは、「平成16年度全国都市再生モデル調査」として
内閣官房に採用された、「ゴンドラを利用による堀川の観光都市づくり調査」の
一環としておこなわれたものです。


 パネリストは、名古屋市長 松原武久氏、
  財団法人リバーフロント整備センター理事長 竹村公太郎氏、
  (株)ノリタケカンパニーリミテッド相談役 日野哲也氏
  女優の 山田 昌さん、

 コーディネーターは、愛知県河川整備計画流域委員会委員長で、
中部工業大学教授の松尾直規氏にお願いをいたしました。


  パネリストの皆さんは、「川とのかかわり、川へのおもい」 
「堀川再生への夢、観光資源としての活用」、「堀川に対する夢」という
3つのテーマについて、それぞれが意見を述べられました。

 竹村氏は、
 「女優の人が、注目され見つめられつづけると、いつのまにかどんどん
きれいになってゆくように、川もたくさんの人に見つめられているときれいに
なってゆくので、みんなで川を見つづけてゆくことが大切だと思う」と
語られました。

 そして環境への取り組み事例を世界の動きとしてスライドで紹介、
特に韓国のソウルでは歴史と文化を重視したまちづくりのために、
高速道路さえを壊した、という事例を紹介され、他のパネリストの
皆さんも驚かれていました。

 山田 昌さんは、
 「夢みたいな話を一生懸命していると、いつのまにか夢が本当の
ことになっていく。夢をかたってゆきたい」と話されました。

 日野氏は、
 「こういうシンポジウムに、こんなにたくさんの人(約400名超)が
集まるようになったことに驚き(すばらしさ)を感じている。
  山のない町はあるが、川のない町はないように思える。

  川には、うたがあり、詩があり、ささやきがあって、住民に
安らぎをあたえる。
 現在の堀川は、決してまだ健康的な状態とはいえないが、
堀川も安らぎを感じさせる川になってほしい。」と思いを語られ、
また観光資源として、水上バスの運航を提言されました。

 松原名古屋市長は、
 「私は矢田川の近くで育ち、こどものころ川でよく遊んでいた。
 当時の矢田川は白く濁っていることが多かったが、それでも
 一年のうちにいくらかは非常にきれいに澄んだ流れになることがあった。

 そうした川のイメージからは、現在の堀川の状況は離れていて残念。

 平成元年の堀川総合整備構想以来、名古屋市は約350億の資金を
投入して、ヘドロの除去や、護岸の補強や、周辺の整備などを行ってきたが、
その計画全体の総額2300億なので、まだその進捗状況は15%と
いうところ。

 大きなお金を集中的に堀川に投入するには市民の理解が必要。
堀川1000人調査隊で2000人もの人が集まったことなど、市民の
関心が高まっていることには注目している。

 堀川を観光資源として考えるには、東山、名古屋城など、現在でも
人を集める力のある場所とセットしてネットワークにすることが大切だと
思っている。
 2010年を目標にきちんと仕事をしてゆきたい。」と思いを語られました。


 また、黒川近辺に住む、名古屋市立金城小学校の児童の兄弟が、
自分達の調べた堀川について発表をしました。

 「学校の授業で、川にはいったんだよ、とおかあさんに言ったら、
 おかあさんは おかあさんのこどものころは、ごみがいっぱい捨てられていて、
 川にははいれなかった といってビックリしたので、こんどはそれを聞いて
 ぼくたちがビックリしました。
  それをきっかけに堀川のことをくわしくしらべました」といって、
 子どもの目線、こどもの感性で調べた成果を披露しました。

 そして、
  「春に、黒川でツクシをとっていたら、近所のおばさんにみつかった。
  しかられるかなと思った。
   『良い子はここで遊ばない 名古屋市』と書いた看板が近くに
  たっていたからです。
   でもおばさんは、やさしくツクシをつつむティッシュをくれました。
   『良い子はここで遊びましょう、名古屋市』と書いた看板がたつような
  川になってほしいです。」
  とかたり、市長をはじめ、パネリストのみなさんがにっこりする場面が
  ありました。


 最後にコーディネーターの松尾教授から
 「堀川は、水路として開削された。治水、利水の観点から、
  まずは河川としての整備をすることが必要だと思う。

   ただそれにとどまらず、21世紀を見据えた、まちづくりという観点
  からのとりくみが必要。

   堀川の整備を行政だけに任せておいたのでは進まない。
   市民が、川を見つづける⇒市民が関心を寄せる⇒行政がスポット的な
   整備をしてまた人の目が集まる、という良い循環をつくる仕組み、
   市民運動が必要なのだろうと思う。
   
   一方で自分を含めた一市民として、川を汚しているのは我々自身である、
  という自覚も必要。
    市民としての自覚を高めてゆくのが堀川の浄化につながって
   ゆくのだろう。

    名古屋の南北をつらぬく都市軸として、堀川を市民の共有の財産として
   名古屋のまちの価値を高めてゆければ、」と結ばれました。


   
   会場光景  満席となったテレピアホール




  コーディネーターの松尾直規氏
 


 パネリストの皆さん
   左から日野哲也氏 松原武久氏
   山田 昌さん、 竹村公太郎氏
  
  研究成果を発表する金城小学校の兄弟


  堀川を上流から下流まで歩いて調べたことを
  発表しました。

 
  2005年1月15日 中日新聞朝刊より


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