堀川を清流に

 堀川1000人調査隊
  隊員レポート


           




  金城小学校調査隊 自由プログラム

    ---北清水橋周辺でのゴミ調べ----

 
                       金城小調査隊 制作代表 林 一真
       


 北清水橋下には,市民の憩いの場として公園が造られている。

 しかし,2月初旬に行った事前調査では,人ひとりいないさびしい場所だった。

 ふと,あたりを見渡すとひどく汚れている堀川によるひどい臭いがしたり,
堀川によって流れてきたゴミがたくさん落ちていたりして,周辺の環境は
良いとは言いがたい状況だった。

 そこで,2月から5月までの規定プログラムと並行して,北清水橋周辺の環境を
悪化させているゴミの様子を詳しく調べることにしました。


【北清水橋周辺の様子】


  清水橋の下には,花壇・遊歩道・小さな公園があり,憩いの場となっている。

  2月初旬の事前調査では,人ひとり見ることができなかった。

  公園には滝があり,水で遊べる池もあった。
 花壇には,パンジーが植えられており,人に見られることなくさびしく咲いていた。

 このようなすばらしい環境があるので,ぜひ市民に利用してもらいたいものだ。



  【2月調査時】

 2月の調査では,以下のようなゴミが確認できた。

 普段持ち歩くような,タバコの箱ファストフードの容器空き缶ライターなどが
捨てられていた。

 ゴミの数は,2月の調査時が一番多かった。

 さらに辺りを調べると,いろいろなゴミが見つかった。

 スプレー缶CDのケースなど,家庭で使われるようなもの,なかには,
どこで使われたのか,注射器薬品の入っていた袋など日常で見られない
(非日常的な)ものまで捨てられていた。

 そのほかに,川岸には,かなり多くのヘドロがこびりついていて,階段の部分は
黒ずんでおり,水面には,ヘドロから出るメタンガスの気泡が見られた。



 ゴミの様子から,「普段持ち歩くようなゴミ」「家庭で使われるゴミ」 、
「非日常的なゴミ」の3通りに分けてみたいと思う。


 今回のゴミの様子を見ていると,堀川はゴミ捨て場と思われているように思えた。

 市民から堀川は見放されている現状を突きつけられた調査となった。

 このゴミが,だれかによって処理されるかどうか調査したかったので,今回処分はせず,
そのままにしておいた。


★普段持ち歩くようなゴミ
 タバコの箱

 ファストフードの紙コップ

 空き缶

 堀川に浮かんでいる
 ファストフードの容器類
 
 使い終わったライター

 乾電池
   
★家庭で使われるゴミ
 CDのケース
       
 スプレー缶

★非日常的なゴミ
 何かの薬品が入ってる袋

 発泡スチロール

 金具

 煮魚? 魚の死骸?

 注射器

 水面には,メタンガスの気泡が見られた。




  【3月調査時】


  3月になって,改めてゴミの様子を調べてみた。

  先月の調査で,そのままにしておいたゴミは,姿を消していた。
 だれかが処理したものと思われる。

  だれかがボランティアで管理されているのか,または市が定期的に管理しているのか
 今後調べてみたいと思う。

  2月の調査と比べて,全体的にゴミの数が減ったように感じた。

  非日常的なゴミがなくなった事が大きな要因だと思われる。


★普段持ち歩くようなゴミ

  インスタント食品の容器

  タバコの吸殻
  空き缶

 ペットボトル

  コンビニの袋


★家庭で使われるゴミ



  スプレー缶

 薬の容器


★非日常的なゴミ


   今回の調査では,非日常的なゴミはなかった。





  【4月調査時】

  4月の調査時では,ゴミの数が激減した。

  気になるのは,ヘドロが川岸にこびりついている程度であった。

  導水が始まったので,来月どれだけヘドロがなくなるか,楽しみである。

  4月で春になったこともあるが,ゴミの量が減ったと同時に様々な生き物も見られ,
 人間だけではなく,堀川に住む生き物にとっても,より良い環境が求められていると感じた。



★普段持ち歩くようなゴミ


  乾電池

  お菓子の袋

 こびりついたヘドロ

 コンビニの袋


★家庭で使われるゴミ
 
   今回の調査では,なくなっていた。

★非日常的なゴミ

    今回の調査ではなくなっていた。

★今回の調査で見られた生き物たち

  カメ

  カモ




 
  【5月調査時】


  5月の調査では,よりゴミが少なくなり,大きなゴミは見られなくなった。
とてもよい環境になったと言える。

  楽しみにしていた川岸のヘドロの量は,ほとんどなくなった。
 導水の効果が現れたのではないかと思う。


  清水橋周辺の環境は,ゴミがなくなっただけでもかなり環境が良くなったように感じた。

  しかし,まだこの場所で敷物をしいて,昼ご飯を食べたくはない。
 川の臭いがやはりひどいのである。


  今回の調査で,ふと汚水の排水口の場所が分かり,排水口の付近の水を観察してみると,
 油で汚れた水が堀川に出ていることが分かった。


  そこに住み着いているコイの皮膚にはカビがついており,苦しそうに生きているように思えた。

  川岸周辺のゴミをなくすこと,川の水を綺麗にすることのどちらか片方が達成できても,
 堀川の浄化は達成されない。

  人が喜んでこの場所に出入りするには,周りの環境と川の両面から浄化に取り組んで
 いくことが求められよう。


  激減したヘドロ

  排水口から流れ出る汚水

  汚水付近に住んでいるコイ
     (皮膚がカビで覆われている)






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